2024年9月26日(木)、ライトキューブ宇都宮にて、日本を代表する脳科学者の茂木健一郎氏を講師にお招きし、13回目となるエルシーアール主催の特別講演会「脳科学と共に歩む未来 AI時代の人間関係の構築」を開催いたしました。
100名を超える方が来場され、茂木先生のネームバリューもさることながら、改めて「AI」に対する来場者の関心が高いと感じました。
AI技術の急速な進化は、私たちの生活のあらゆる側面に劇的な変化をもたらしています。さまざまな分野において、AIは既に私たちの生活に深く浸透しています。しかし、この技術革新が進む中で私たちの人間関係やコミュニケーションはどのように変わりつつあるのでしょうか?
講演会では、脳科学者の観点からAI時代の人間関係の構築について探っていただきました。
茂木先生は、親しみやすくかつ明確な口調で、時おり宇都宮市の話題(餃子やライトレールなど)にも触れながら、
「賢いことと年収とは必ずしも相関関係はない。AIを活用して“売上爆上げ”なんてことにはならないだろう。AIを頼りすぎるとリスクがある。むしろ人間のもつ創造性を活かしてビジョンやコンセプトを生み出すことが大切になってくる。新しいビジョンやコンセプトは人間同士のコミュニケーションから生まれてくる。AI時代だからこそ個性も経験も違う人同士のフラットなコミュニケーションが大切だと思います。」
という主旨のお話をされていました。
生成AIを業務に取り入れている方も多いと思います。そのままAIからの回答を使用すると、正直「?」となることもあり、やはり人がAIの回答をアレンジするほうが、スマートな内容になると感じることがあるかと思います。これからは「AIと人間の創造力の共存」がカギなのではないかと感じました。
来場者からは「AIの未来が少しわかった気がする。また人間らしさの大切さに気付けた」「AIの問題点、活用法について、違った角度の話が聞けた」などの感想をいただきました。
本講演会は、2019年以来5年ぶりとなりました。無事に開催できたことを私どももたいへん嬉しく思います。茂木先生そして参加された皆様に改めて感謝申し上げます。