【コラム】部下の優先欲求を見極める

 

 

 

 

 

 

前回、部下のベストを引き出す大前提として「上司であるあなたが上機嫌でいること」をお伝えしました。自分を上機嫌にするコツとして自分で自分に「いいね!」をつぶやくようなルーティーンを持てば、自己肯定感が高まることで自然と部下の存在や行動に対し前向きなコミュニケーションがしやすくなるのです。

今回は「部下の優先欲求を見極める」です。様々な欲求がありますが、大きく分けて基本的な欲求は以下の4つが挙げられます。
① 自己重要感(自分は価値ある存在だと感じたい!)
② 変化(好奇心を満たしたい!ワクワクしたい)
③ 安定感(安心したい!ミスを避けたい!)
④ 愛・つながり(愛し、愛されたい!一体感を感じたい!)

これらをどのように見極めるかが大切です。お勧めの方法、部下が発している言葉に聴き耳を立て、書きとめてください。できれば想定外のできごとが発生した場面が出やすいです。
具体的な例を欲求別に以下の通りにまとめました。

場面:取引先からのクレーム発生場面 部下の優先欲求別発言の違い
(太字は部下がよく使うキーワード)
① 自己重要感:「今回の件は私に任せてもらえませんか。許してもらえるまであきらめません。もちろん責任は私がとります!
② 変化:「私が今すぐ行って話をしてきます!根拠はありません自信があります!」
③ 安定感:「無駄な動きを避けるためにも、まず、これまでの経緯と情報を整理してクレームの本質を明確にしてから、ゴールから逆算して5つくらいのシミュレーションから最適なやり方を決めませんか?」
④ 愛・つながり:「チーム一丸となって、お客様の笑顔を取り戻しましょう!」

いかがでしょうか。みなさんの部下方はどの承認欲求のパターンでしょうか。もちろん、一つの傾向として考えてみてください。それぞれの優先欲求を見極め、その欲求を満たすような指示や仕事の依頼、承認、そして声掛けを試してください。

さらに、優先欲求をふまえた仕事の頼み方をまとめてみました。

例:部下にプロジェクトリーダーをお願いする場面 部下の優先欲求別の伝え方

① 自己重要感:「誰よりも責任感が強い〇〇さんにぜひ頼みたい。このプロジェクトのリーダーを引き受けてくれないか」
② 変化:「今度のプロジェクトは未知の世界だ。リーダーを引き受けてくれないか」
③ 安定感:「今のメンバーの中から今度のプロジェクトリーダーの適性を過去のデータ(具体的に示す)から比較検討した。今まで同様に〇〇さんの強みである戦略的思考を発揮してプロジェクトリーダーをやってもらえないか」
④ 愛・つながり:「プロジェクトメンバーひとりひとりの持ち味を生かしてみんなの笑顔が増えるようなまとめ役をやってもらえないか。」

ポイントは、部下の優先欲求を満たすような相手の傾向に合った伝え方を工夫することです。ぜひ、お試しください。

株式会社エルシーアール 事業推進部 課長 大垣 俊司