【コラム】“距離感”を考える

 

 

 

 

 

 

「ウィズコロナ」ということで、新しい様式に則り生活されていることと思いますが、みなさんいかがでしょうか?守れていらっしゃるでしょうか?

ソーシャルディスタンスで生まれる物理的・心理的な距離

新型コロナウイルスの影響で「ソーシャルディスタンス」という言葉がでてきましたが、人に対して物理的な距離を置くと、心理的な距離も感じるようになってしまったという方も多いと思います。お客様との面談も遠隔システムを使用したり、リモートワークで社員と対面で接する機会が減ったり、このままでは懇親会なども十分にできないですよね。おそらく以前より人とのコミュニケーションが取りづらくなっているのではないかと思います。
そんな折に、SNSで「心地よきかな ソーシャルディスタンス」とうたっている人がいました。素直に「なるほどな」と思いました。そこで今回は「人との距離感」について考えてみました。

パーソナルスペースに不用意に入ると・・・

人にはそれぞれ「パーソナルスペース」というものがあるそうです。いわゆる、他者が自分に近づくことを許せる限界の範囲、つまり心理的な縄張りのことだそうですね。人がその範囲を超えてくると不快に感じてきます。これはどちらかというと物理的な接近距離の話のようですが、心理的にも同じようなことが言えそうですよね。そもそも人間関係のトラブルは、この「他人が持っている心理的なパーソナルスペースに立ち入ってしまった」という原因が多いような気がします。人が嫌がることを言ってしまった、言われてしまった、相手の心の地雷を踏んでしまったなどが典型的な例でしょう。

便利と煩雑は裏表

現代はメールやLINEなどのコミュニケ―ションツールも多種多様で、「あ、まずいことLINEしちゃったかな?」と送った後に気がかりに思ったことなどは誰しも一度くらいあるのではないでしょうか。こちらも人が何気なく送ってきたメッセージにカチンとくることも時にあるでしょう。(苦笑)携帯電話やSNSなど便利な反面、煩雑になってきているのでしょうね。

日本人には、もともと「間合い」というか、その「間」「空気感」を読むということに長けているといわれています。この、新しい生活様式のなかで、今一度、「人との距離感」について考えてみるのもいいのではないでしょうか?

株式会社エルシーアール 管理部 主任 寺内 寿江