【コラム】1分で読める!部下のベストを引き出すコツ ~No.4 部下が見失っている視点を気づかせるマジッククエスチョン

 

 

 

 

 

 

前回、「部下の思考の枠をひろげるマジッククエスチョン」として、部下の考えを頭ごなしに否定するのではなく「それって本当にそう?」という質問をすることで、自分の思い込み、決めつけの気づきを促す質問として紹介しました。

気づきを生む質問の仕方

今回は、「部下が見失っている視点を気づかせるマジッククエスチョン」です。想定される活用場面としては、新たなプロジェクトを考えるように指示を出し、その後部下から3案出された時をイメージしてください。

部下:大垣課長、新たなプロジェクトについて3案考えました。
上司:3案も考えてくれてありがとう。3つの案について順番に説明をお願いします。
部下:A案は〇〇〇〇〇。B案は〇〇〇〇〇。C案は〇〇〇〇〇。
上司:それぞれの案を考えている際に、どんな問いが頭の中に浮かんだか聞かせてくれ
る?
部下:・・・。

おそらくこんな問いかけをされた部下は「えー、問いってどういうこと?頭によぎることはいろいろあるけど、説明となると・・・急に言われても・・・」という反応が頭の中で駆け巡るのではないでしょうか。

さきほどの例で考えると上司が使った「問い」というワードに問題があったと思います。言葉を発する人のイメージを相手が共有してくれるような言葉を選ぶことが大切です。今回で言えば、いきなり「問い」ではなく、「例えば、ネット検索ワードや○○さんならではの考えているうちに浮かんだつぶやきやアイデア、イメージレベルでOKだよ」となど促すと答えやすくなると思います。

「問いの質=思考の質」とよく言われます。日々の生活の中で、私たちは場面に応じて自分自身に問いを発しています。様々な経験をして学んだ後には、それらを通してたくさんの問いが頭の中で生まれているはずです。そのなかにはより効果的で価値の高い問いも生み出しているのではないでしょうか。
今考えていることがいったいどんな問いから生み出されたのかを振り返ることがとても重要です。この振り返りをすることで、部下は自分の頭の中を整理するのです。ときに思考の偏りやネット情報からの受け売りになっていることに気づいたり、見失っている視点に気づいたりすることもできるのです。
上司であるあなたは内容の評価をするのではなく、本人の問いの質を客観視させ、効果的な問いはどんな問いなのかを考えさせるだけでいいのです。おのずと部下自身が自分で発見することが面白くなることで、部下の力をさらに引き出してくことができるでしょう。

株式会社 エルシーアール 事業推進部 課長 大垣 俊司

/財団法人 生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ

 

関連コラム

1分で読める!部下のベストを引き出すコツ No.1

1分で読める!部下のベストを引き出すコツ No.2

1分で読める!部下のベストを引き出すコツ No.3