【コラム】1分で読める!部下のベストを引き出すコツ ~No.5 部下の成功体験を聞く

 

 

 

 

 

 

前回、「部下が見失っている視点を気づかせるマジッククエスチョン」として、部下が考えたアイデア案に対して「この案を考えている際に浮かんだ『キーワード』や『頭の中のつぶやき』、『イメージ』はどういうものが出た?」という質問をすることで、部下に見失っている視点を気づかせる質問として紹介しました。

前向きな思考を呼び起こす質問の仕方

今回のテーマは、「部下の前向きな思考を引き出すマジッククエスチョン」です。どんな場面で活用できるかというと、「仕事で思うような結果を出せていない部下に対して、明るさや元気、前向きな思考のきっかけをつくる」場面が考えられます。

部下A:大垣課長、このところ私の担当グループの数字が停滞しています。正直、私自身が新しいメンバーをまとめきれてないのが現状です。

上司:確かに数字が思うように出ていなければ弱気にもなるよな。Aさんは確か高校時代テニス部のキャプテンだったよな。その頃の経験は生かされている?

部下:高校の部活は団体戦で県大会に入賞していましたので練習は厳しくやっていましたが、練習が終われば学年関係なく遠慮せずに一緒に本気でバカをやっていました。大会でも団体戦が一番燃えました。負け試合ほど学びが多かったです。大会帰りにラーメン屋でよく反省会をしていました。

上司:その頃はAさんの持ち味が出てたんじゃないかな?「負け試合ほど学びが多かった」って言ってたけど、その頃と今を比べると何か思うところある?

 部下:今、昔の話をしながら思ったことは、今の私はメンバーに遠慮していると思いました。嫌われることを避け、気を使って言いたい事を言わなかったり、一人で悩んでメンバーに心を開いていなかったりする自分がいるように思います。

上司:無理して嫌われ役になる必要はないし、続かない。Aさんが今悩んでいること、打開策が思いつかないことをメンバーに話し、個々のメンバーの思いや考えを聞いたり、メンバーの成功体験を話してもらったりするといいんじゃないかな。

誰にでも成功体験はあるし、メンバーそれぞれの持ち味がそこにきっとあるはず。成功体験を話すことは、前向きな考え方を引き出しやすくなるから、試してみるといいよ。Aさんかオープンになれば、メンバーもオープンで返してくれると思うよ。

 

具体的な場面をもとに見てきましたが、マジッククエスチョンとは、成功体験をはじめ相手の脳内を明るいイメージで満たすことがポイントです。人は頭の中で明るくプラスのイメージで満たされるとおのずと行動も前向きに変わっていくものなのです。逆にネガティブな言葉をかけることで悪いイメージを持たせてしまうと、行動も消極的になってしまうということです。

ぜひ、相手の頭の中を温かく明るいイメージで満たすような問いかけをして見てください。

株式会社 エルシーアール 事業推進部 課長 大垣 俊司

/財団法人 生涯学習開発財団認定プロフェッショナルコーチ

 

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