【事例】BCP(事業継続計画)の継続的な見直しについて 建設業 栃木県県南
皆様、いつも大変お世話になっております。エルシーアールの倉住です。今回は、ある企業様が「BCPを自社で策定はしたけれど、その後、どのような訓練や変更作業をする必要があるのか」というお問合せがありましたので、紹介していければと思います。
事業継続計画(BCP)とは?
最近、BCPという言葉をよく聞くようになりました。そもそもBCPとはなんなの?という方の為に簡単にご説明させて頂きます。BCP=事業継続計画といい、災害や感染症などあらゆるリスクが起きたときに、どのようにして対応して会社の事業を継続していくかの計画づくりになります。
よくお客様からは、「防災対策とどう違うのか」という意見を頂きますが、防災対策とは違う考え方になります。防災対策の対象は、自然災害になり、BCP(事業継続計画)の対象は、リスク全般です。目的も違いがあり、防災対策の場合、自社の身体、生命の安全確保と物的被害の軽減ですが、BCP(事業継続計画)では、身体、生命の安全に加え、優先的に事業継続を考えることで早期復旧を考えることになります。このような違いがあるのです。
お客様の困りごと
さて、今回、相談を受けた企業様は、栃木県内にある企業様で、構築したが、どのように変更・更新をかけていけばいいのかというお問合せを頂き、私が訪問して困りごとを聞くことにしました。お伺いして話を聞いてみると、下記のような変更がありました。
【変更点】
・策定した時より、従業員が増えている
・対応体制の人員に変更がある
・まだ訓練を行っていない
という状況でした。私はすぐにコンサルタントと連絡を取り、継続維持できるように促しました。コンサルタントは、すぐにお客様と連絡を取り、その後のやり取りをしてもらいました。
変更点における対応方法
内容としては、まず、従業員の追加、削除した時には、すぐに計画書の社員名簿の記録を変更していきます。そして、新しい人には必ず、自社のBCP(事業継続計画)の教育をしてもらいます。自社にとってのリスクはどんなものがあるのか。リスクが発生したときにどのような対応をするのか。をしっかりと落とし込みをしていただきます。
その次に、対応体制の変更です。体制の変更があれば、担当になった人の教育が必要になります。これは、計画の中にある訓練が重要になります。避難誘導班や安否確認班、二次災害防止班など担当役割があるはずです。それぞれの担当の方が、どのように動いて、誰に連絡をするか把握してもらいます。これは、実際にリスクが発生した前提で動いてもらう必要があります。その動いた結果を記録する必要があります。記録に残す内容としては、どんな訓練をしたか、対応が難しかったことはどんなことか、今後、改善が必要な部分はどんなことか。を具体的に記録していきます。課題がある場合は、次回の訓練までに会社で協議し、改善していきます。このようにBCP(事業継続計画)では継続的改善を行っていきます。
先ほどのお客様ですが、実際にコンサルタントが教育を行い、一緒に訓練指導を行った結果、うまく自社の改善が出来た模様です。
お客様からは、助かったというお言葉を頂き、お役に立てて非常によかったと感じました。もし、少しでも困ったことがあれば、お気軽お問合せ頂ければ、すぐに対応していきます。
株式会社エルシーアール 事業推進部 係長 倉住 準