チーム力強化研修 実施事例 小売業 栃木県南部~「任せる」と「無関心」は紙一重!? チーム力の高め方~
組織のチーム力を高めるためには、上司がいかにメンバー(部下)に「任せる」かが重要です。
ただし注意すべきは、その「任せ方」です。
「任せる」と聞くと、多くの場合、上司と部下の間に信頼関係が築かれ、適宜報告・連絡・相談が行われている状況を思い浮かべます。ところが、信頼関係がない場合には、部下から「ただ丸投げされている」と捉えられ、結果的に「無関心」と映ってしまうことがあります。
事例:栃木県南部の小売業企業
今回は、栃木県南部で店舗展開している小売業の企業様の事例を紹介します。
この企業では研修を通じて「小さなPDCAを回すこと」の重要性を伝えました。その結果、上司と部下のコミュニケーションが以前より増え、成果も向上したという効果がありました。
例えば、以前は「ミーティングのために時間を確保し、進捗や改善策を話し合う」というスタイルでしたが、これを「食事をしながら話し合う」形式に変えたのです。
インフォーマルな時間が生む効果
「食事」を共にすることで、業務に関する話し合いに加えて雑談も増え、部下から上司への相談がしやすくなったといいます。
フォーマル(公式)の場よりも、インフォーマル(非公式)の場での会話が増えたことにより、上司と部下の関係性が良好になり、組織全体がイキイキとした雰囲気になりました。
信頼に基づく「任せる」方法
信頼に基づく「任せ方」とは、部下に裁量を与えつつも、必要なタイミングで対話やフィードバックを行うことです。
部下からすると「気に掛けてもらえている」「期待されている」という感情が芽生え、主体的に行動しやすくなります。
一方で、無関心に映る上司は、部下を「孤独」に近い状態に追い込みかねません。
チーム力向上の鍵
チーム力を高めるためには、「適度な関心」と「相談しやすい環境づくり」が不可欠です。
「困った時は相談してよい」「相談すれば上司が解決の糸口を示してくれる」といった信頼の土壌があれば、チーム内での報告・連絡・相談はスムーズに進みます。
「任せ方」ひとつで、部下の成長も成果(売上)も大きく変わります。
単に「任せる」のではなく、「関心と対話を持って任せる」ことこそが、チーム(組織)の力を高める上での重要な上司の役割だといえるでしょう。
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株式会社エルシーアール 事業推進部 課長代理 鈴木 郁央