品質管理手法「なぜなぜ分析」研修実施事例 化学系材料製造業 栃木県宇都宮市
・研修テーマ:品質管理「なぜなぜ分析」研修
・人数:約30名
・時間:6時間、1回
お客様は世界中に優れた製品を提供する化学材料メーカー様
栃木県宇都宮市に工場を持つ、外資系化学・衣料などの素材・材料メーカー様より「品質管理手法の一つである“なぜなぜ分析”研修を製造現場の従業員に対して行ってほしい」とのご要望をいただきました。
問題発生時の真因追及が弱いのが悩み
研修担当者様は「会社で体系的な品質研修はおこなっているものの、製造現場ではそれが生かされていない場面が目立つ。トラブル発生時に根本原因を見つけ出す力をつける必要を強く感じているので、なぜなぜ分析の基本を習得させたい」とのご要望をいただきました。
丁寧に事前打ち合わせを行うのがカスタムメイド型研修
講師として化学材料系に強い国内の大手電機メーカーOBが担当しました。
エルシーアールの研修はお客様の要望に合わせてカリキュラムを合わせる「カスタムメイド型」です。今回も講師が事前に担当者様と協議し、現場の問題点をヒアリングし、当日のカリキュラムや進行方法をお客様と同意しながら計画を練っていきました。
研修当日は製造現場の従業員だけでなく間接部門の方々も参加され、約30名、6時間で研修を行いました。
当日のカリキュラム(計6時間)
1.なぜなぜ分析の概略
なぜなぜ分析は「問題の真因」を掴む解析手段であり、5回の「なぜ」を繰り返し問題を深堀りすることが大切であることを解説しました。
2.なぜなぜ分析の進め方の解説
次に具体的になぜなぜ分析を実施する場合の手順を解説しました。起きた問題事象と起きた背景を正しく把握することが第一歩。次に、的確に、深く、論理的に、もれなく「なぜ」を繰り返すことが重要であることを解説しました。また実際に分析する際の文章の作り方、逆からの筋道が通っていること、人間の心理に展開しないことが大切であることを解説しました。
3.陥りやすい誤った分析事例
解説だけではなく、実際の事例を交えて解説しました。なぜなぜ分析は分析方向が誤ると真因にたどり着きません。 対象が曖昧な事例、表現が曖昧な事例などを活用しました。
4.なぜなぜ分析の実践(例題を用いたグループワーク)
午後はテーマを設けてグループワーク形式で実際になぜなぜ分析を実践していただきました。テーマは「製品ラベルの貼り誤り」「送付先情報不足による返品」。
各グループにどちらかのテーマを選択し、付箋紙に「なぜ」を5回繰り返し真因を探る作業をやっていただきました。各グループが分析結果を発表し、講師がその内容に対し講評を加えました。
受講者の声
・解説が丁寧でなぜなぜ分析の基本がよくわかった
・事例があったので具体的に進め方がわかった
・グループワーク形式だったので、メンバーと意見交換できながら進められたのがよかった
・なぜなぜ分析以外の品質管理手法を学びたい
などの声をいただきました。