考課面談スキルアップ研修 実施事例 栃木県県央部 日常消耗品卸業
「面談で何を話せばよいかわからない」
人事評価制度をすでに導入している企業の社長様から「部長課長が考課者面談をやるようにしているものの、『何を話せばよいかわからない』と相談される」「管理層から『できれば面談はやりたくない』と言われる」という声を聞かせていただくことが増えています。確かに人が人を評価することは難しい面もありますし、1対1の面談はとても緊張する時間になることでしょう。
そのような声に応えるべくエルシーアールでは人事考課者研修の一つとして、面談のスキルアップ研修を行っています。「面談したくない」という管理職の悩みを解消し、上司と部下、そして企業が成長できる人材育成をゴールに研修を行っています。
面談の目的とは
考課者面談と言えば、“査定面談”ととらえる人がいまだに多いようです。確かに給与などに処遇に直結することですから、“査定”の一面は否定できません。しかしエルシーアールでは面談の目的として3つを掲げています。
1. 評価の納得性を高めること
双方向での面談を行うことで、評価結果の納得性を高めることにつながります。
2. 部下の成長を促し、人材育成につなげること
部下の強みと弱みを共有し、将来に向けた成長の方向性を示すことで、人材育成につながります。
3. 部下のやる気を持たせること
期待することを丁寧に伝えることは自己肯定感につながり、部下のモチベーション向上に直結します。
考課面談研修カリキュラム
まずは、人事考課の目的、考課者面談の目的の解説から入ります。上記のように「査定のためだけではない」ことをわかってもらいます。多くの受講者が査定のためだけではないということに驚くとともに、納得してもらえます。
次は具体的な「面談の基本スキル」です。
特に事前準備は必要です。事前資料(評価結果など)、会場、時間設定、机の並べ方など最も効果的な準備の仕方を解説します。特に机の並べ方は対向面(向き合い)ではなく、斜め45度位置を推奨しています。斜め45度は、関係が近すぎず遠すぎず、敵ではない位置関係をキープできるので、悩み事などを話しやすい位置関係です。また、部下に伝えるべきことの準備は必須です。部下の成長はこの準備にかかっているといえます。
面談のアウト
面談のアウトにはいくつかあります。こんな面談は部下のモチベーションを下げるでしょう。
・上司が一方的に話す
・部下にうまくいかなかったことを問い詰める
・評価表を初めてその場で見る、実は事実を知らない
・怒る、否定する
・結果だけにこだわる(プロセスを認めない)
・思い付きで話す
良い面談の基本
ではどうすればよいのでしょうか。アウトの逆が良い面談の基本です。
・主役は部下である(上司は脇役の意識で)
・面談の場では部下が中心となって話をさせる(傾聴力が必要)
・しっかりと事実をつかんでおく
・雑談からスタートするとよい
・褒める、認める
・ネガティブワードではなくポジティブワードを使う
ロールプレイング
理屈はわかっても、実際に面談をしてみないことにはどう進めるかの感覚はつきません。そこで、実際に面談のロールプレイングをやっていただきました。二人ペア(上司役と部下役)になり、部下を仮想で設定し、その部下との面談を行いました。
多くの受講者が面談の流れがわかっていただけたようで、本番でも自信をもって面談できそうだとの声をいただきました。
エルシーアールでは人事考課制度の構築コンサルティングや考課者の力量向上のための研修を広く行っておりますので、お困りのことがありましたらご相談ください。
株式会社エルシーアール 事業推進部 取締役部長 若色 宏幸