管理職研修 実施事例 建設業 栃木県北部
研修名:部下との関係性向上研修
対象:管理職クラス(40代から50代)
回数:2時間×6回
きっかけは”コミュニケーション不足を解消したい”
栃木県で半世紀以上にわたって建設業の専門工事業者として、太陽光発電装置、タイル・石工事を基盤に事業を行っている企業様で管理者の方々向けに部下との関係性向上研修を実施させていただきました。
これまでにもエルシーアールではいくつかの研修コースを実施させていただいており、今回はリピートでのご依頼を受けました。
課題として、日々、多忙な業務環境にあるため、つい管理職である上司と現場代理人や施工を担当する部下とのコミュニケーション時間が少なくなりがちであることが懸念材料としてあったとのことです。そこで今よりも生産性や効率性をあげるためにも、「管理者たちが研修を通じ部下社員との関係性を見直し、施工現場で働く部下の仕事に対するモチベーションを向上させたい」というご要望をいただきました。
建設現場の休日を利用した研修設定
研修名は企業様と相談の上、「部下との関係性向上研修」と名づけました。受講者は管理職の方々。この研修は全6回。建設現場の休みの日をうまく活用し、主に土曜日に実施しました。カリキュラムは、一般的な「管理型リーダー」に対し「支援型リーダー」としてのマインドとスキルを中心に研修プログラムを考えました。管理型リーダーとはひとことでいえばトップダウン型、支援型リーダーとはボトムアップ型です。この両者の違いを理解してもらい、自らの管理職としての役割をどう果たすべき気付きを得てもらうことを中心に部下との関係性向上研修を行いました。講師はコーチングの公的資格も持つコンサルタントが担当しました。
部下との関係性向上研修では、まず回ごとに学習目標・習得のゴールを明確にします。そのゴール到達に向けて講義だけでなくグループディスカッションや時にはロールプレイングも活用しました。各回の終了時には受講後の理解度アセスメントを行い、次回までのアクションプランを全員に宣言していただきました。そして次の部下との関係性向上研修までに、受講者の上司を巻き込んだ形で、アクションプランを週単位で進捗管理して展開しました。
受講された方々からの声
受講者である管理職の方々からは、以下のような感想をいただきました
- これまでは、部下の業務内容や施工内容の悪い結果に対して、部下の行動面の悪さを指摘・指導することが多かったが、これまでの関わり方では部下に対しネガティブサイクルに導いてしまっていることをこの研修で気付かされた。そして部下との関係性向上研修期間中、部下へはなるべくポジティブになる声がけを増やし、前向きな考えや意味付けを話すことが増えた。その結果、部下自らの自主的な行動が増えたと感じ、部下との関係も良くなっていると感じた。
- 部下との関係性向上研修前に理解度アセスメントが講師から提示され、受講後に学んだことに対するチェックができたので、具体的にどのようなことが身についたかが明確になった。
- 部下との関係が以前よりも改善し、部下からの報連相が増えた
- まずは自分自身の感情コントロールのやり方が分かった
- 部下の感情に寄り添うことの重大さに気付いた。
- これまで自分が思っていることは、誰もが思っているものと捉えていたが、一人ひとり考え方や感じ方が違うことを理解できた
- 部下それぞれの持ち味を活かす視点が持てるようになった。
- 部下との関係を良くするには、まず部下の話しに興味・関心を持って聞くことが大切であることがわかった。
- 部下に同行営業をする機会が増え、お互いの考え方の違いの溝を少しずつ埋めることができた。