ISO9001 新規取得コンサルティング実施事例 鉄骨の製造・建設工事業 栃木県県央
・コンサルティング内容:品質マネジメントシステム ISO9001 新規取得
・コンサルティング人数:管理職中心に5名
・コンサルティング回数:全10回の訪問
クライアントは栃木県の鉄骨製造・設置建設工事業
今回、品質マネジメントシステムISO9001の認証取得のためのコンサルティングをさせていただいた企業様は、栃木県県央に本社を置き鉄工物の製造からその鉄骨の設置建設までを事業とされています。特に、大規模施設、橋梁、プラントなどの規模が大きくかつ強固な建造物の建設を得意とされています。
ISOを取得し業務の品質を上げ、強い組織体制にしたい
この企業様からはエルシーアールのホームページからのお問い合わせでスタートしました。フット―ワークを考え問題解決にすぐに対応できる地元栃木のコンサル企業を探していたとのことです。
ISO9001認証取得を目指す理由をお尋ねしました。「これまで業務ルールがやや曖昧であったが社員も増えてきたこともあり、一度社内のルールや手順を明確にする必要を感じた。全員でPDCAをまわせるような強い組織にしたい。」ということでした。建設業のクライアント様からよく聞かれる「入札条件の加点のため」ではありませんでした。また社長様からは「最短期間でISO運用体制を構築すること」との厳しい条件をいただきました。
元製造業のベテランコンサルタントが担当
コンサルティングは大手電機メーカーOBで多数のコンサルティング実績を持つコンサルタントが担当しました。エルシーアールではコンサルティング開始前に一度、クライアントとコンサルタントの顔合わせを行っています。事前に顔を合わせることでクライアントの狙いを伺い、会社や事業所の雰囲気を知ることでコンサルティングの進め方を最適化していきます。コンサルタントとの相性はとても大切です。
短期間での構築
社長様からの要望もあり、6か月での短期集中型で行いました。出席者は管理職を中心に立ち上げチーム5名。ISO9001に詳しいメンバーにいたので、マニュアルや規程類、帳票類の理解は早く進みました。ただし規格を正しく理解することが必要ですので、規格解説はじっくりと時間をかけて理解を深めていきました。
コンサルティングを進めていくと、組織として足りなかったことが明確となってきました。例えば、責任と権限。各部門で持てる権限が不明確であったことから、今回、業務ごとの職務内容とジャッジメントに対する権限を明確にすることができました。また作業手順が不明確であったため、ベテラン従業員の経験に委ねていた作業手順を(一部の業務ではありますが)明文化でき、若手社員への技術伝承をやりやすい体制にできてきました。
主な成果物
ISO9001コンサルティングを通して主に以下の規程類・帳票類を作成しました。
- 品質護マニュアル
- 品質方針、品質目標(各部門)
- 組織機能図、責任と権限のマトリクス
- 組織の課題、リスク及び機会の一覧表
- 校正手順書、校正記録類
- 各種作業手順書、記録類
- 従業員力量評価一覧表
- 内部監査チェックリスト、内部監査報告書
- 是正処置報告書
- マネジメントレビュー記録
ISO9001認証取得後も勉強会を継続
このクライアント様では、その後ISO9001の審査を受け、目標とする短期間での取得を達成できました。またこのクライアント様では認証取得後も、管理職全員でのISO9001システムに沿った業務推進を深めてほしいとのことから毎月、勉強会を行うようになったとのことです。
ISOは取得がゴールではありません。むしろスタートと言えます。従業員全員でISOマネジメントシステムの骨格を理解し、PDCAを回しながら半永久に継続的改善を進めていくことが企業発展にとって必要なことと言えます。このクライアントではその継続的改善に取り組み始まったといえます。