【コラム】「創造的休日」のすすめ
こんにちは。エルシーアールの寺内です。新型コロナウイルスの感染の勢いはとどまるところを知りませんね。2月ごろは、「4月になれば、落ち着くのではないのか?」と誰しもが思っていたと思います。しかし、そんな甘いものではなかったですね。
ネットやテレビで「○○で一日最多の○人感染」「○○で初の感染者」という文字を見るたび、ドキッとしてしまうのではないでしょうか。
このような時世のなかで、どのようなコラムを書けばいいのか、内心戸惑いがありました。全く触れずに別の話題、といっても難しさがありますし、専門家ではないので、コロナウイルスの予防策や今後の予測を述べるわけにもいきません。
そこで今回はこれまでの歴史を振り返ってみることにしました。
17世紀、ペストがヨーロッパを襲ったことはみなさんご存じでしょうか。この時の危機に際しても生き残ったイングランドの自然哲学者、アイザック・ニュートンのことと、私の体験談をご紹介いたします。
「万有引力のニュートン」といえば、お分かりになるかと思います。天才物理学者ですね。「庭のリンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついた」というエピソードは有名です。
実はこの万有引力、ペストの嵐吹き荒れるロンドンのケンブリッジ大学が休校になり、仕方なく故郷に帰っていた時期に完成させたと言われているそうです。「パンデミックにより才能が開花した?」とも言われています。このペストによる休校をニュートンは「創造的休暇」と呼んでいるそうです。
それなら、自分も「創造的休暇」、いや「休日」を!と考え、この、あまり外に出られない今だからこそ、取り組めることは何か考えています。
語学習得、読みかけの本を読む、取りっぱなしの録画を観る・・などなど。さらに、「もう少し創造的なことはできないか?」と思い、中国の伝統楽器「二胡」を練習することを思いつきました。
実は中国で少し習ったのですが、音を出すので精一杯で曲まではたどり着けませんでした。心残りがあったので、帰国後、奮発して新品のものを購入していたのです。
この機会がベストタイミングだと捉え直し、2月中旬くらいからの週末は、二胡とゆっくり過ごしています。最初は「きらきら星」「かえるの歌」など簡単なものを弾いていましたが、慣れるに従い、いろいろチャレンジしたくなり、今では念願の「ラストエンペラーのテーマ(坂本龍一・作曲)」を下手ですが通しでなんとか弾けるようになりました。
このようなことがなかったら、私の音楽センスではそこまで上達しなかったと思います。でも、あまり「やってやるぞ!」という気張ったものではなく、あくまで淡々と、楽しく練習していたに過ぎないのですが・・・。
まだまだ外出自粛は続くと思います。どうせなら、これを機会に、かねてから興味のあったこと、やりたかったことにチャレンジしてみて、新しい自分の可能性を見つけてみませんか?
株式会社エルシーアール 管理部 寺内 寿江