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【コラム】幸せのとらえ方

 

 

 

 

 

新型コロナウイルスの影響は未だ計り知れず、社会全体がこれまでの日常生活とはいかない日々が続いています。学校生活などでは、子供たちが楽しみにしていた修学旅行でさえ中止にせざるを得ないというケースもあると耳にしています。

このように今までの生活とは全く違う、まさに異常事態とも言える状況が続いているためか、いわゆる「5月病」が今頃になって子供たちや新入社員を襲っているという話も聞きます。

息子もまた、今年新卒の新入社員として社会人の仲間入りを果たしましたが、日々悪戦苦闘しているようです。少しずつ新しい環境に慣れてきた矢先に上司が異動となり、またタイプの異なる先輩の元リスタートしたことで、新たな悩みを抱えながら頑張っているようです。

 

承認欲求の負のパワー

そんな息子を見て最近よく考えるのが、「幸せのとらえ方」についてです。幼少期から周りをあっと驚かせたいというような注目を浴びたいという欲求が見え隠れする子供でした。いわゆる承認欲求です。大人になっても少なからず、人間なら誰しもが持っている欲求でもあります。

ただ、この承認欲求が強すぎると苦しくなる場面がでてくるのだと思います。おそらく最近の息子もそうなのだと思っています。

 

幸せは気づくもの

皆さんは「幸せは探すものではなく、気づくものである」という言葉をご存知でしょうか。私がとても大切にしている考え方です。承認欲求であったり、自分がやりたいことを追及したりすることを否定はしませんが、そればかりになってしまうといつまでも満たされない感覚に陥ってしまうのが人だと思います。どこで何をしていても、そう、自分が大好きなことをしている時でさえ、周りの目を基準にしてばかりでは、いくら水を飲んでも乾いたのどが潤うことはないのです。

 

足るを知ることが生むプラスの効果

ではどうすればよいのかというと、『足るを知る』ことが一つの答えだと考えています。実は些細なことで、言い方を変えれば「今よりももっと」と考えるのではなく、今自分の周りにあることに、まずは感謝するということです。

もちろん向上心を否定するわけではありません。自らのなかで「こうなりたいから、がんばる」「こうしたいから、それを達成するためにこうしよう」というのは自己解決となり、それはまた必要な事でもあります。ただ、取り違えてしまうとそれを人は自分の外に向けて、求めてしまうことばかりに囚われがちになる生き物なのかもしれません。

晴れた日に気持ちがいいなと思える日常、元気に仕事に行ける自分、自分のことを理解している仲間がいること・・・、今のような非常事態はカオス状態になり、今ある幸せを見失いがちになるのだと思います。先が見えないことは不安ですものね。

でもこんな時だからこそちょっと落ち着いてそして自分とその周りを見てください。きっと当たり前になって気づかなかった素敵な幸せがあるかもしれませんよ。

株式会社エルシーアール 管理部 課長 福田 典子

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