【コラム】女性が安心して働くために①
コロナウィルスの対応のためにマスクが必須にも関わらず、尋常じゃない暑さが続いています(8月現在)。皆様体調はいかがでしょうか。栃木県内でも先日佐野市で39度を記録しましたね。以前ならお盆を過ぎれば少し涼しくなった記憶もあるのですが、認識を変えなくてはいけないのでしょうね。
採用状況の実際
コロナ禍のなか、全国的に倒産する会社も増え、雇用に不安を抱えている人も増えてきています。本来は正規雇用を望んでいるものの、生活をつなぐために非正規雇用で再就職をする方もいるかもしれません。
少し前ですが、ある調査では男性の正規雇用が29万人増え、非正規は22万人増だったのに対し、女性では正規雇用が24万人増え、非正規は62万人増。男性の3倍近くにあたる人数が非正規雇用だったのです。この結果が表す数字は、先進国の中で見ても最下位と言ってよい結果であり、日本の女性の社会進出がまだまだ進んでいないことが見えてきます。
一度仕事から離れると・・・
子育ての真最中に、私が非正規雇用で再度働き始めたのが20年以上前になります。それから現在の会社に入社して、事務職として働いています。そんな自分の経験を振り返ると、女性こそキャリアの柱となるような「資格」を持つことが必要であるということを痛感しています。正確には、資格も含め、社会人としてのはっきりとした基盤が必要なのではないではないかということです。
なぜなら、男性社員に比べて、出産・子育てなどどうしても社会人としてのキャリアが止まる時間が多いからです。
見えない壁が立ちはだかる
さきほどのデータを見てもわかる通り、まだまだ日本では女性が働きやすい環境が整っているとは言えない状況だと私は感じています。その中でも、一時休止状態のキャリアが再開し、働き始める時が大きな壁の一つになっていることが多いと思います。私は少しでも役に立つかと思いパソコンの技術を磨いていたことで、当時の業務に役立てることが出来ました。しかしもし、それがなかったら今、ここにはいないと思います。
出産や育児を経てからまた以前と同等に働きたいと考えている女性にとって自分が望むような仕事に就くことも理解してもらうことも難しいのだと思います。(つづく)
株式会社エルシーアール 管理部 係長 生方 優子