【コラム】よりよいコミュニケーションのために
緊急事態宣言から栃木県が除外され少し経ちましたが、皆さんのまわりで生活の変化はございますか?相変わらず人との交流を制限されてストレスに感じている人も多いのではないでしょうか。
意識してコミュニケーションしていますか?
制限されると取りたくなるコミュニケーションですが、ではいつでも取れるときに十分コミュニケーションを取れていたかと振り返ってみると、なんだか私は意識してしっかりコミュニケーションを取っていたと言い切れない気もします。みなさんはいかがですか?
そもそも大概の人にとってコミュニケーション自体が当たり前すぎるくらい身近なものであるからこそ、深く考えてコミュニケーションを取ることが少ないのでは?とも思います。
だからなのか、つい自分にとっての普通を押し付けるようなことをしてしまい、知らず知らずのうちに良くないコミュニケーションの取り方を取っているかもしれません。
できているようで難しい「傾聴」
私自身が最近感じたことは、まっさらな気持ちで相手の話を聞くことが本当に難しいということです。例えば人と話をしている時に、つい自分が知っている話題が出たときに「自分のほうが知っている」などと皆さんは思ったりしませんか?わたしはついそのような考えが頭をよぎることがあります。そういう時には「自分なら・・・」「いやそれは・・・」とつい考えてしまい、気づくと相手の言葉をキャッチできていなかったなと後から思います。
それは私だけではないように思います。最近「傾聴」という言葉をビジネスの世界でも聞くことが増えたように思います。ただ「聞く」のではなく、心を傾けて「聴く」などと言いますよね。
この傾聴ができないと当然ですが相手の話を素直に受け取れないことが増えます。ビジネスシーンでは、お客様が伝えようとしていることとは異なることを押し付けることになり、商談に支障をきたすかもしれません。
氷山の一角で決めつけない
上司と部下、同僚同士などの社内のコミュニケーションでも問題があります。人はだれしもいろいろな面を持っているものです。どんなに親しくても実はそうだったのかということを思い知らされることがありますよね。だからこそ、謙虚に相手の言葉に耳を傾けて相手のことを知ることが大切なのだと思います。
しかし、つい日常でやってしまうのが「きめつけ」です。自分が知っている一部の情報で相手を決めつけてしまう。これって、キャリアを積み様々な経験をしてきた上司・ベテランの方は特に気を付けたほうが良いかもしれません。
よく力のある人ほど「首を垂れる」と言いますが、コミュニケーションという点で改めて考えると納得できます。謙虚に相手の言葉に耳を傾けられる人はきっと相手との関係も良好に築くでしょうし、自分が知らない情報を素直にそして積極的に手にすることができるのですから、当然キャリアアップしていくのでしょう。
ぜひみなさん、自分のためにも相手のためにも「聴く」ということをちょっと見直してみてはいかがでしょうか。
株式会社エルシーアール 管理部 課長 福田 典子