【コラム】手作りマスクの「輪」
こんにちは。エルシーアールの寺内です。最近は気温が高い日もあり、マスクをしているのもちょっとキツイな・・と思うこともありますね。通常、マスク=寒い冬もしくは花粉症の季節の代名詞のようなもので、5月にみんなで毎日マスクを着けているということは、初めてのことですよね。
使い捨てマスクは現在では市場に出てきましたが、数か月前までは手に入りづらかったですよね。私はというと、まだ家に若干ストックはあったのですが、「手作りマスク」に興味をもちました。マスク不足が始まった最初の頃は、ネットで探しましたが、どこも完売でした。そんな時に雑貨屋さんにあったこだわりのマスクを手に入れました。その付け心地にハマってしまい、それから手作りマスクを見かける度に購入していきました。一つ一つの値段は廉価なのですが、見かける度に購入してしまうので、気づけば結構なお金をつぎ込んでしまいました。(笑)
手作りマスクは、麻や藍染め、草木染め、リバーシブル、デニム生地、耳が痛くならないゴムを使ったり、手ぬぐいを使用したりして、どれも個性豊かで素敵な逸品です。最近では夏向けの薄手のものが欲しくなり、またもやつぎ込んでしまいそうです(苦笑)
ここでこの「手作りマスク」についてのエピソードをご紹介しましょう。東京のある老舗料亭で、営業自粛を受け、空いた時間に従業員で布マスクを作り、近隣の方々に無料で配布しているということをテレビで放送していました。従業員で元アパレル出身者がいたことから、始まったそうです。3月ごろのエピソードですが、その料亭は現在どうされているか気になります。
また、ある古着屋でマスクになりそうな生地を無償で配布したり、別の会社では社員が作成した布マスクを販売していたり、通販ショップでも手作りマスクをおまけで付けたりと、「みんなでマスクを作って市民に配ろう」プロジェクトを行っている自治体もあります。
個人でも「今まで裁縫なんてやらなかったけど、マスク作りに挑戦したら意外と楽しい」、と改良に改良を重ねている方や、「70歳を過ぎているけど、昔、洋裁をやっていたことを思い出し、押し入れの中からでてきた布でマスクを作って寄付したら喜んでもらえた。生活に張りがでてきた」という方もいらっしゃいます。みなさん楽しそうにブログやSNSにアップしています。コミュニケーションツールとしても有効のようですね。マスクでどんどん「輪」が広がっています。
いつまでマスク着用の日々が続くのかどうかはわかりませんが、いずれにせよ、ささやかな自分なりの楽しみを見つけて、コロナウイルスを乗り切りたいですね。
株式会社エルシーアール 管理部 主任 寺内 寿江