【コラム】事業継続計画 BCPについての事例
最近は、どこのテレビ局を見てもコロナウイルスについて話題でもちきりになっています。皆さまのところでも影響が出ていることがあるのではないでしょうか。世界的にパンデミック化になっているという話もあり、長期化する可能性があるとも言われています。これにより、経済的にも相当なダメージがあるかもしれません。以前お話しさせていただいたBCP(事業継続計画)が必要になっているところもあるようです。
BCP(事業継続計画)とは、様々なリスクを想定して計画を立てるものです。弊社でお手伝いさせていただいたお客様の多くは、基本的に自然災害についてのリスクをメインに行ってきました。
しかし、本来のBCPでは感染症や新種のウイルス対策も含めて考えないといけないでしょう。今後、想定するリスクを広げる企業様も今後増えていくでしょう。今回のコロナウイルスで世界的にパニック状態になっていても自社でしっかりとした計画を立てることにより、働いている社員に対してもどのように対応すれば良いのか、またどのように会社を経営して行けば良いのかが明確になれば、不安を少しは軽減できるのではないのでしょうか。
さて、今回は自然災害を例にしながらどのように計画していくのかおさらいしたいと思います。
BCPについては、会社におけるリスクの洗い出しを行います。地震、台風などで被害がどれくらいになるのか、しっかりと調べます。ハザードマップや国、県、市町村の被害マップなどを参考にし、自社の被害想定を立てていきます。コロナウイルスでは、現在、被害状況が毎日更新されているので、注意してみておくことをお勧めします。
被害の想定の次は、BCP発動基準や会社での重要業務の選定をしていきます。その重要業務に対して、着手する目標時間を設定していきます。例えば、社員の安否確認が重要だとしたら、全社員の安否確認を災害発生時から何時間以内に完了させるのかなどを決めていくのです。
重要業務の選定の次は、その行動の主体を決めます。つまり、その行動の指揮をとるのは誰か、安否確認を実行するのは誰なのかを整理して、社内体制を作り上げていきます。さらに発動後の行動基準などの計画も立て、作り上げていきます。細かい点でいうと、そ関係者への連絡についてのリストの制作に必要になってきます。
備蓄品などの準備もしっかりしておいた方が良いでしょう。国交省認定のBCPなどでは、3日分の水や食料などは用意しておいた方がよいとされていますが、各会社で設定は変更してもよいと思います。
他にも色々と準備や計画を立てることがあります。今回は、要点を中心にお伝えしました。さらに詳しいことをお聞きしたい場合は、お気軽に弊社までお問合せいただければと思います。
今後もコロナウイルスの感染状況、社会への影響がどうなるかわかりません。しかし、企業として、今後の継続計画を立てるのを、今だからこそやっていく必要があるのではないでしょうか。
株式会社エルシーアール 事業推進部 係長 倉住 準