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【コラム】評価について~その6 例えば「コロナ下で求められるアパレル店員の人材ビジョンはどうなるか?」

 

 

 

 

 

 

 

コロナ対策の緊急事態宣言も再び発出されましたが、昨年4月ほどの緊張感もなく本気度もよく分からないまま、日々の感染者数も増え続けています。皆さんの身の回りにもコロナ禍の影響がじわじわと押し寄せ、対策に腐心されていると思います。

さて、前回は評価の目的は『「好業績をあげている人の行動を引き起こす能力は何か」を具体的な行動で明らかにして評価し、「その行動を引き起こす能力を上げ・広げ」て「人財価値による生産性を向上させる」』です。

 

好業績を上げる人の具体的な例

では、好業績を上げる人とはどのような人なのでしょうか?

あるアパレルメーカーの販売員の例ですが、以前は店頭に来店されたお客様の好みを聞き、その時のトレンドに合った商品をお勧めすることで好業績をあげていたそうです。カリスマ店員などとテレビでも注目される人もいましたね。

ところが、コロナ禍で人通りも来店されるお客様も激減し、売上は大幅ダウンです。そんな中、時流をふまえた新しい発信の仕方が紹介されていました。その店員さんはSNSで自分の今日のコーディネートを発信し、お客様が店頭に来店しなくてもSNSで集客し売り上げを大きく伸ばしていたそうです。

 

企業が生き残るには?

ところが、そのアパレルメーカーは国内での事業戦略を変え、若者中心ではなくミドル層をターゲットに、都市型から郊外型の店舗にシフトチェンジしました。さらに、アパレルだけでなく衣食住全般のハイレベル化によって客単価をあげる事業展開に代わってしまいました。

今までは店員さんの人材ビジョンは、若者中心のファッションのコーディネート力が高い人でしたが、衣食住全般、つまりはちょっと大げさな言い方ですが「人生観」のしっかりした人が求められる人材になったのです。

このように、評価とは企業戦略とそこから必要な人材ビジョンによって、変えるべきものです。
言い換えれば、その時々の世の変遷に合わせて評価基準を変えなければ、企業は生き残れないということです。

アフターコロナや少子高齢化社会の本格化によって、企業を取り巻く状況はめまぐるしく変化しています。皆さんが、今の評価の基準を再確認する一助になれば幸いです。

株式会社エルシーアール 事業推進部 大木  啓樹

 

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