今回、弊社が担当させていただいているU企業様の研修事例をご紹介します。同社では約4年前より継続的に企業研修を実施させていただいており、私自身も毎回楽しみに伺っております。社員の皆様の受講姿勢が非常に意欲的で、強い向上心が感じられる人々です。私のみならず、他の講師の先生も「ここの社員さんはすごい」と感心されるほどの、まさに“スバらしい”企業さんです。
もちろん、時代が大きく変わる中で、組織の全てが順調に進むということはあり得ません。問題は常に発生します。しかし、それを乗り越えていこうとする姿勢が、同社の社員の皆さんには見られます。「組織をより良くしていこう」「自分をより良くしたい」「より良い製品でお客様に喜んでいただこう」という意識を、一人ひとりがしっかりと持っているのです。こうした前向きな企業文化が社内に浸透している背景には、いくつかの明確な要因があります。
社長の「人を育てる」強い思いと覚悟
まず何よりも、教育に力を注いでおられる社長の思いが大きいと感じます。社長は「会社の発展は人の成長にかかっている」との考えか、長期的な視点で人材育成に取り組まれています。単に一時的な成果を求めるのではなく、「社員一人ひとりが仕事を通じて成長し、充実した人生を歩めるように」との温かい思いが根底にあるように感じられます。
このように、社員を大切にし、その可能性を信じて本気で育てようとするトップの姿勢が、社内全体に安心感と信頼を生み出し、「成長しよう」「挑戦しよう」という前向きな雰囲気が、社内に自然と広がっています。
実務と人間性の両輪を育てる研修カリキュラム
U企業様の研修内容は、単なる業務効率化やスキル習得にとどまらず、仕事の意味や、個人の成長といった「ビジネスマンとしての本質」にも深く踏み込んでいます。こうしたカリキュラムが可能なのも、社長の教育に対する考え方があればこそです。社員の皆様も自らを見つめ直し、より良い自分を目指そうという意識をしっかり持ってくださっています。
実際、研修の中では、日常業務での行動の変化や、自身の価値観の見直しに関する深い対話が多く生まれています。これは、一朝一夕にできることではなく、長年にわたる育成の積み重ねがあってこそと感じます。
「取り組みシート」による実践と内省の習慣化
さらに特筆すべきは、「取り組みシート」の活用です。これは、研修で得た学びを実際の職場で行動に移し、一定期間取り組んだ上で振り返るための記録シートです。研修を単なる“聞いて終わり”の場にせず、学びを職場で実践する仕組みとして、このシートが極めて有効に機能しています。
受講後、社員の皆さんは自分自身の目標や行動をシートに記入し、約1ヵ月間その目標に取り組みます。そして終了後、振り返りのコメントを記入することで、自らの行動を内省し、研修内容の定着を図ります。このようなプロセスを通じて、「生きた知恵」となっていくのです。
管理職の関与が育成力と信頼関係を育む
取り組みシートには、管理職の方も関与されており、部下のシートに対してコメントを返しています。このやり取りを通じて、管理者自身も研修で学んだ内容を思い出し、深く理解するきっかけとなっています。
さらに、部下の成長に関心を寄せ、対話を重ねることで、信頼関係が強まり、「部下育成は管理者の重要な役割」という意識も着実に高まっていると感じます。まさに、管理職自らが学び続け、育成者として成長している証です。
講師の関わり方
私たち講師も、取り組みシートを読み込み、受講者一人ひとりと対話することを大切にしています。それぞれの目標や課題を把握した上で、講義の中で個別に声をかけたり、フィードバックしたりといった関わりを行っています。このように、受講者個人に寄り添ったアプローチが、成長の促進に一役買っていると思います。
U企業様のこの取り組みは、「人を育てるとはどういうことか」を私たちに改めて気づかせてくれ、 「企業の発展」を考えさせてくれる好事例です。
私どもも、今後はさらに企業の皆様とともに、人の可能性を引き出し、企業の成長をお手伝いできる研修に取り組んでまいります。
※研修についてはこちらをご覧ください
株式会社エルシーアール 人づくり講師 伴 俊和
