【コラム】あなたの一声が職場を変える

 

 

 

 

 

 

毎日の仕事は楽しく

現在の日本には約400万もの会社があるそうです。当然、業種も違えば、規模も違います。会社を取り巻く環境も求められることも異なるでしょう。ただ、どの会社にも共通して言えることもあります。その一つがわたしは「誰もが楽しく仕事をするということを望んでいる」ということだと思っています。もちろん、仕事は楽しいものではないと言われる方もいらっしゃるとは思いますが、もし選べるものならば「楽しく仕事をする」方を、私は選ぶと思います。
では、楽しく仕事をするための、そして職場になるためのポイントはなんなのでしょうか。

仲間意識の必要性

私は仲間意識がその職場にあるかどうかだと思います。
例えば、誰の役割でもない人と人との間の仕事というものがあるものです。「誰か手伝ってください」と声をかけたとします。この時に、「私も手伝いますと」周りの人が反応してくれるのか無反応なのか・・・。その職場における仲間意識、言い換えれば協働意識が垣間見える瞬間です。ややもすると「声をかけてもまた反応ないかな・・・」などとネガティブなサイクルを生み、互いに声をかけることを妨げてしまうことにもつながっていきます。
もちろん、人それぞれに仕事はあります。その時の都合もあるでしょう。人の本性の一つに「人は誰でも自分が一番かわいい」、そんな想いがあると思います。しかし、それだけになってしまっては、おそらく殺伐とした職場になるでしょうし、その職場に社員がやりがいをもって働いていくとは到底思えません。

価値あるシナジー効果

一人が持っている知識やスキル、パワーには限りがあります。どんな人格者であっても、どんなに賢い人でもそうです。しかし、人が2人・3人と集まればそれぞれの力やアイデアで自ずとブラッシュアップされ、よりよいものが生まれてきます。いわゆる「シナジー効果」です。そして、みんなで協働して何かを生み出した時の喜びややりがいは誰もが味わったことがあるはずです。生産性という意味でも、また精神的なものでも、一人よりも職場の仲間とともに行ったほうがより楽しいし、目指す価値があると私は思います。
人が自分のことを考えることは当たり前ですが、本当にそれだけでいいのでしょうか。恐らく自分だけになったら、組織が上手く回ることはないでしょう。自分のことも考えるが、それと同じくらい周りや相手のことを考える職場というものは、それだけ目指す価値があるひとつだと私は考えます。

今、私にできること

さきほど人の本性に触れましたが、「人に期待されたり思われたりしたら、それに応えたい」と思うのもまた人の本質だと思います。好意には好意で返す・・・どうせ起こすならこのようなポジティブなサイクルがいいですよね。
そのために、自分に何ができるか、何から始めるか。わたしが普段意識していることは、何気ない一言を言葉にすることです。相手の言葉にはしっかり反応することもそうです。その日々の小さな思いやり、また気遣いが仲間意識、ひいては信頼関係に行きつくのだと思います。
人は支えがあればがんばれます。その支えが多ければ多いほど、よりがんばれるでしょう。そんな職場を創るための大きな一歩を、あなたの何気ない一言から始めてみませんか?

株式会社エルシーアール 管理部 課長 福田 典子