株式会社エルシーアールの倉住でございます。今回は私が今、読んでいる本をご紹介させていただきます。
私が読んでいる本は、メンターに関する本です。「メンター」と聞いて、ご存じの方もいるかと思います。現在、会社においてメンター制度を導入している企業も出てきています。では、そもそもメンター制度とはどのような役割や特徴をもつものなのでしょうか。
メンターとは?
メンターとは、直訳すると精神的支援者となります。「相手がやる気になったり、意欲を出して最後まであきらめずに挑戦したりすることを支援する者」と定義づけされています。仕事上の効率性や確実性などは置いておいて、相手が積極的に取り組むことができることをサポートすることを目的としています。メンター制度を導入している企業では、新卒や中途入社に関わらず、入社した新入社員に教育係とは別にメンターを設定し、精神的な部分のフォローをしながら、仕事への意欲を高めるようにサポートしているのです。
メンターの役割・1
それでは、メンターとしてのスキルをいくつかご紹介していこうと思います。
一つ目は、相手の欠点を受け入れることです。メンターは何より相手を支援することが求められます。それを認識する必要がとにかく重要です。先輩である以上、良かれと思って相手にアドバイスをしたくなるものです。しかしその根底にあるのは、相手を評価している事実です。時にこういうことも必要ではありますが、それはメンターの役割ではないのです。
私が今読んでいる本にも「評価することなく、全面的な受け入れる気持ちを持つことが重要」ということが書いてあります。正直、私も勝手に相手のことを分析して、そして評価している傾向があると感じました。
この本でも、「信頼とは、受け入れる気持ちをもち、相手が失敗しても諦めずに期待し続けること」だと言っています。会社の中で、どんなことがあっても自分をさせ応援してくれる存在がいるということは誰にとっても心強いものです。これは、メンターがいかに必要な存在であるかという裏付けにもなるのだと思います。
メンターの役割・2
二つ目は、リスナーになることです。これは相手の話を最後までしっかりと聞くことです。改めて「聞く」ということを考えてみると、意外と難しいと私は感じました。営業場面において、お客様に対してヒアリングしているときは、しっかりと最後まで聞くことに専念します。しかし、社内コミュニケーションでは、正直意識が薄れてしまい、ついつい相手の話よりも自分の話をしている気がします。皆さまはどうでしょうか?
精神科の世界でも医師が患者の話を聞くことが最も大切なことだと言われています。この本でもリスナーになることで、相手の問題が解決へ向かうことがあるというのです。
しかし、ただ聞いているだけでは十分ではありません。その会話の中で、質問をすることが重要だそうです。ポイントとしては、「なぜ」や「どうして」「具体的に」と頭の中が整理されるように質問していくことで、相手の問題解決へ向かうことになるのだそうです。私は現在、メンターとしての立場があります。もさっそく、社内で一番のリスナーになれるように努力しようと思います。
究極のメンターとは?
メンターには、このように様々なスキルを活用して相手の「「意欲を高める」ながら、精神的に支えることが求められます。今回は、2つのスキルをご紹介しましたが、この本の最後には、このような文章が書かれています。
「究極のメンターとは、そこにその人がいるだけでまわりの人が元気になり、前向きに考えるようになり、やる気になる人のことです」、と。
私も、究極のメンターに近づけるように日々、挑戦していこうと思います。
株式会社エルシーアール 事業推進部 係長 倉住 準