今回は、栃木県中央部の従業員が100人を超える製造業のお客様の社員教育の取り組みを紹介します。
《研修を行ったきっかけ》
その企業は長年にわたり、社内の総務の方が中心になり階層別をはじめ安全等の様々な研修を行っています。
昨年は、弊社が若手社員から係長までの研修を行わせていただきました。担当役員の方からは「社内だけの研修では自分たちのわかっている内容だけになり、研修の運営も身内の講師だと緊張感が薄れるので、外部の講師を招いた研修を行う」と研修の意義をご説明いただきました。
《研修の模様》
研修の準備として弊社の長年の階層別研修のカリキュラムをご説明し、企業様の現状と課題をお伺いしました。弊社からは企業様の今の課題解決に沿って、研修カリキュラムとテキストを準備し、研修回数と研修時間をご提案しました。
一般社員の研修内容は「社会人としての基礎を身に付ける」(顧客満足、プロ意識、時間厳守と時間管理、報連相、コミュニケーション、目標達成)に決まり、係長と主任の研修内容は「目標管理制度の取り組み方」「リーダーの役割」(自分でやることのデメリット、リーダーの4つの役割、ミッションを正しく後輩に伝える、後輩育成のポイント、風土づくり)となりました。
それぞれの階層別研修にはいろいろな部署の10人近い方が参加し、グループワーキングも熱心に行われました。
《課題と今後について》
研修後のレビューでは「外部講師の話は分かりやすく、グループワーキングで理解が深まった」という良い評価と「指導員制度や目標管理がうまく回っていない」などの課題も明らかになりました。
レビューをもとに、今年度の教育計画の骨子を打ち合わせ、研修計画の基本が出来上がりました。
数回の打ち合わせを経て、今年度も昨年と同じ若手社員と一般社員に対する研修を行うことと、主任と係長に対しては「後輩育成」に焦点を当てた研修を行うことになりました。
さらに、レビューで出た問題点を全社的に取り組むために、昨年行わなかった新任管理職に対する研修も追加で行うことになりました。新任管理職に対しては昇格時に管理職研修は行っていますが、今回は追加研修として「管理職の役割、後輩育成、会社理念と方針の伝え方」を弊社が担当し、目標管理制度の再研修を企業様が行うことになりました。
《最後に》
以上、弊社の研修の取り組みとPDCAを回して次の計画を立てる例をご紹介いたしました。
研修をはじめ人材育成に取り組まれている企業様の参考になれば幸いです。
株式会社エルシーアール 参与 大木 啓樹