【コラム】PDCAで考えたこと No.4「A」って「アクション」の事?

 

 

 

 

 

 

みなさんご無沙汰しています。事業推進部の大木です。
新型コロナウィルスの猛威は人・物・金に多大な損失を与え、皆さんその対策に苦慮されている事と思われます。そんな中ですが、今回は「PDCAシリーズ」の最終回として「A」の意味について考えてみました。

「D」と「A」の違いって? 

一般的には「PDCA」の「A」は「アクション」と言われていますが、では「D」と何が違うのでしょうか?「Do」も「Action」もどちらも「行動する」というニュアンスです。「Do」は、まずは決めたPlanだから、ともかくがむしゃらにスピーディーに動こうということです。「Do」はこの、「がむしゃら」と「スピーディー」がキーワードです。「PDCAシリーズ」の2回目の「Do」でも書きましたが、今は「Do」から初めて「まずは何より新しいことを思いついたら、さっと実行することが大事になる。どんどん実行し、それに伴う失敗は許容し、そこから大いに学習して次の成功確率を上げる」という考え方が主流になりつつあります。

「A」とはAdjust(調整)!

では「A」とは、なんでしょうか? 結果をチェック(Check)して、改善して動きなさい(Action)ということです。分かり易く言えば「A」は「Action(行動)」ではなく「Adjust(調整)」(計画と現実の差を埋める作業)ということです。

例えば5キロ痩せることを目標に「1日1時間のウォーキングを毎日する」計画を立てたとします。一ヶ月後にチェックした結果が「1日1時間のウォーキングを週に4日しかできず、おまけにウォーキング後はのどが渇きビールをいつもより多く飲んでしまった結果痩せなかった」でした。
この場合は「毎日やる」という計画に対し、まずは「週に4日しか出来なかった」という現実があります。それなので「なぜ週に4日しかウォーキングが出来なかったのか?」という原因究明と、「どうしたら毎日ウォーキング出来るようになるのか?」または「週に4日のウォーキングで成果を出すには歩く時間は1時間で良いのか」という改善策が必要です。
さらには、ビールをいつもより多く飲んでしまったという予期せぬ事態も発生していました。今回の計画の「5キロ痩せる」という目的に沿うように、計画にカロリー制限を付け加える必要があります。これが「Adjust(調整)」です。
「Do」と「A」をこのように考えると、肚落ちしてスッキリするのではないでしょうか。

全4回で「PDCAシリーズ」について書かせいただきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ効果的な「PDCA」理論を生かして、皆さんの日常生活がさらによりよいものとなることを願っております。

株式会社エルシーアール 事業推進部 大木 啓樹