【コラム】女性が安心して働くために②

 

 

 

 

 

 

誰が悪いわけではないのですが・・・

私自身の実体験が影響してか、娘には専門性のある学校を進めたのかもしれません。幸い娘は在学中に取得した資格を生かして、現在経理関係の仕事についています。結婚もして、順調に進んでいるように見えたのですが、今回のこのコロナ騒動です。

どうしても給与が下がってしまったようなのですが、それは娘に限らない話でしょう。理由はどうあれ、今回のコロナを機に転職を考える人もいると聞きます。ただ、ここで女性にだけ立ちはだかる見えない壁があるように思います。

想像してみてください。仮に私の娘のように、既婚の20代半ばの女性社員が転職をしようとしています。人事総務の採用担当の方からすると「子供の出産予定」が頭をよぎりませんか?「採用したが、すぐ辞められないかな・・・」と考える人事担当者がいても不思議ではないと思うのです。

もちろんですが、だれが悪いわけではありませんし、責めているわけではありません。ただ、実際問題として男性と女性とでは平等ではなく、実力とは別に女性が越えなければいけない壁があるということなのだと思うのです。

 

自分の身は自分で守る

4年生の大学を卒業していても、いったん子育てなどで仕事を離れると正社員になるのは至難の技とも言われています。当然、社会全体がどんどん新しい時代になっていくように仕組みや風潮、価値観を変えていく必要がありますが、あまり期待できないように思います。

コロナに対する政府の姿勢を見ても結局のところ国民のがんばりや理解に期待することに終始していませんか?それにそもそも国全体の制度や文化、風潮などの規模の大きな話は時間がかかるものです。

それなら自分自身の意識や工夫で変えられることに目を向けたほうが現実的です。そして何より、自分自身で選択するのだから納得感も高まるように思います。

「自分の力を発揮したい」「キャリアを高めていきたい」という思いが強い人もいるでしょう。女性にしてかできない「子育てをしたい」という思いが強い人もいると思います。そのどちらも持っている人はなおさら、明確な自分のビジョンやスキルを持つことをお勧めします。

株式会社 エルシーアール 管理部 係長 生方 優子

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