【コラム】チーム力を高める為の約束事(経験談)

 

 

 

 

 

 

以前、私が経験した事をそのまま掲載します。
私は当時、小売業で店長として店舗を任されておりました。

着任前の行動

着任前は系列の店舗で副店長として勤めており、人事異動で1店舗任せてもらえる事になりました。
異動前から課題が多い店舗だと、当時上司から話されており、着任前から実績を確認したり、どんな人が在籍しているのか情報収集して、着任しました。

着任後に現場で感じたこと

最初に私が行ったことは、部下一人ひとりの事を知ることと私自身のことを部下に少しでも伝えられるように面談を行いました。
その面談を通して、店舗のSWOT分析を行い、1つの仮説を立てました。
課題が多いと言われて着任したが、一人ひとりをしっかり見れていないだけなのでは?という仮説に至りました。

約束事の共有

その仮説を基に私が部下に約束したことが3点あります。
① 答え合わせをしないこと
② 判断を誤った時には、しっかり謝罪すること
③ ビジョンを明確にし、ネガティブな雰囲気を無くすこと

以上3点が私が部下と約束したことです。

① 答え合わせをしないこと
以前、上司から個人的に言われた言葉があります。

「お前、何か答え合わせしてない?ビジネスの上で答えはない。自分が信じ、取り組んだことが答えだよ。」

この言葉が私の心にずっと残っている言葉です。
以前の私は、自分に自信が持てず、周りの考えに合わせてしまう事がありました。
そんな考えを持っている上司の下だと部下は戸惑いを覚えるし、部下の成長の妨げになり、考えにブレが生じてしまいます。

② 判断を誤った時には、しっかり謝罪すること
部下には指導して、上司は言っている事をやらないと部下はついてきません。
誠心誠意、一人ひとりと向き合う事で組織力が高まります。
「心」にフォーカスをすると、自分自身もそうですが、チームとして前に進むことができます。

③ ビジョンを明確にし、ネガティブな雰囲気を無くすこと
まずはビジョンを明確に描くこと。
チームとしてどこに向かっているのか、個人としても目標設定することで1日1日をどう過ごすかが計画できます。
さらにポジティブな雰囲気を作ることで、取り組み意欲にも大きな差が出てきます。
大切な事は、目標設定はもちろんですが、部下に寄り添い、全力で支援することです。

以上3点が私が自分自身、そして部下に公言していた約束事です。

約束事を守るためのベース

共通して大切な事が日常的なコミュニケーションを図り、お互いを理解すること。
管理職だからと言って、毎日デスクワークをするのではなく、しっかり現場を見ることで部下がどんな事に喜びを覚えたのか、どんな事に悩んでいるのかが言葉だけでなく、自分の目でも確認、体験できます。
そして、タイムリーに部下の気持ちに共感し、承認することで少しずつ「ありがとう!」や「やったー!」といった言葉が組織内で飛び交うようになると、チーム力の向上と一人ひとりの成長に繋がると思います。
実績としても少しずつでもチーム力と並行して高まります。

               株式会社エルシーアール 事業推進部 鈴木 郁央