人事考課制度構築 実施事例 認定NPO法人(障害者・発達支援)チャレンジド・コミュニティ様&有限会社コパン様 栃木県宇都宮市

・支援先組織 認定NPO法人 チャレンジド・コミュニティ、有限会社コパン様

・コンサルティング名:人事考課制度構築コンサルティング

・対象:幹部職員の方々

・回数・時間:計6回(計24時間)

 

「人事考課制度構築コンサルティング」実施のきっかけ

栃木県宇都宮市で、平成18年より障害や難病などのハンディキャップを持つ人々に対して主に就労や発達の支援をされている認定NPO法人(特定非営利活動法人)様に、職員の方々向けの人事考課制度構築コンサルティングを実施させていただきました。

「介護職員処遇改善加算」として取り組まれた

この法人様はかねてより福祉サービスの質や効率が優れていることから広く一般から支持を受け、またその活動や組織運営が適正に行われていると判定され、NPO法人の中でも特に優れた「認定NPO法人」として活動をされています。今回、理事長様より、「更にサービスの質を上げるために、職員様への人事考課制度を再構築したい」とのご相談を受けました。これまでにもあった人事考課の評価表はあったとのことですが作成時期も古く、評価内容に曖昧さがあるため、評価者による差が生じることや、評価者と被評価者で食い違いがあったとのことです。そこで改めて人事考課表を作成することとなり、当社にて作成の支援コンサルティングを行いました。なお同法人でのこの取組は、「介護職員処遇改善加算」のなかのキャリアパス要件に含まれます。

具体的な評価項目の設定がカギ

人事考課制度構築コンサルティングでは、同法人で行っている様々な事業の幹部職員の方々にお集まりいただきました。担当コンサルタントは、同法人が目指す法人としての姿と、働く職員に望まれる姿を聞き取りながら、具体的な人事評価項目を策定していきました。


人事考課表では一般に「何を評価するか」という評価項目だけを作成するのが一般的ですが、表現が曖昧であることが多く、評価者と被評価者の意見が異なる場合が多いものです。そこで新たに「評価場面」という項目を追加し、「具体的にどのような場面でどのような行動をとったか」を評価できるようにしました。これにより、評価の曖昧さがなくなります。

「意欲評価」と「能力」を評価項目とする

同法人様には計6回の人事考課制度構築コンサルティングを行い、管理職クラス用と一般職員用の計2種類の人事考課表を作成しました。まず評価の分類としては理事長様のご意向を受け「意欲評価」「能力評価」の2分類に大別しました。

 

さらに各分類を細分化し、設定しました。

<管理職用>

意欲評価:積極性、組織力の向上意欲など4要素

能力評価:部下・後輩指導・育成力、職務知識など6要素

 

<一般職員用>

意欲評価: 規律性、協調性など5要素

能力評価: コミュニケーション力、利用者支援力など5要素

 

「人事考課制度構築表」作成その後

作成にあたった職員の方々からは「職員の目指す姿がより明確になった」「評価項目を自分たちで作成できたことで職員の能力向上に対して責任感をより強く持つようになった」などの意見をいただきました。
同法人では、この人事考課表を職員と上司のコミュニケーションツールとしても活用されており、これまで以上に福祉サービスの向上と改善に取組まれています。

 

チャレンジドコミュニティ様 活動の様子

就労移行支援事業所とっとの利用者の訓練中の様子

 

 

 

 

 

 

就労継続支援A型事業所チャレンジドITセンターの利用者の業務中の様子

 

 

 

 

 

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