「実践型」内部監査員養成研修 組織にあった内部監査を

 

 

 

 

 

 

エルシーアールではISO認証取得コンサルティングだけでなく、認証取得後の「内部監査員養成研修」も行っています。対象組織にコンサルタントが出向き、その組織の構築体制に合わせて、また継続的なPDCAを回すことができる人材(内部監査員)となるべくカリキュラムを組んで研修を行っています。「実践的」であることが特長です。

今回は「内部監査あるある」と、エルシーアールの「実践型」内部監査養成研修の特長を説明します。

組織にあった内部監査員養成研修が必要です

「エルシーアールでは内部監査員養成講座はありますか?」というお問合わせをよくいただきます。答えは「広く行っています」になります。
また「東京のコンサル会社や地元自治体で行っている講習だと、一般論や規格の解説が多いため、自社に持ち帰っても実際に内部監査をどう進めればよいかがわかりません。エルシーアールの講習も同様ですか」との問いをいただきます。「違います。エルシーアールの内部監査員研修は、ステレオタイプではなく自社のマニュアルやISO構築体制に沿って“実践につながる”内部監査養成講座を行っています」とお答えしています。

内部監査あるある

ISO認証組織では、サーベイランスや更新審査など年に1度の内部監査を行っています。しかし多くの内部監査では以下のような問題があることが指摘されています。4つの内部監査あるあるを紹介します。

□マンネリ化
同じチェックシートを毎年使っており、審査員と被監査組織の同じ問答が繰り返されている。

□そもそも内部監査員が自社のシステムをわかっていない
自社のISO構築状況(マニュアルなど)を理解していない。よって質問できない。チェックシートに頼るだけの審査になる。

□指摘しない 
監査を行ってもあとが面倒だからという理由で、不適合はもちろん改善の機会(指摘事項)も挙げず「なあなあ」で済ましている。よって改善が進まない。

□現場を見ない
仕事は現場で行うものだが、会議室で机を囲った内部監査が多い。間違いではないものの、例えば製造現場でどのように作業を行っているかを第三者の目で見てこそ、チェックが効くはず。

このような内部監査ではただの「イベント」であって、ISOの基本であるPDCAを回すことにはなっていないといえます。なお、プアな内部監査が続く組織には認証機関から「不適合」が出る可能性もあるので要注意と言えます。

「実践型」とは

エルシーアールでは公開型研修で行われる基本的事項に加え、その会社独自の事業環境を取り入れた「実践型」研修です。
□「対象組織のISOシステム(多くはマニュアル)」が中心です。なぜなら、自分たちは何をやれば良いかがそこには記述してあるからです。公開型研修でよく行われるISO規格の解説が中心では、不慣れな用語が多いこともあって初級者には理解が難しいといえます。

□チェックリスト作成の具体的方法を学んでいただきます。「責任と権限のマトリクス」で定めた各部門が責任をもつべき条項についてマンネリ化を防ぐよう、数年に一度はチェック項目を変えることが大切です。

□現場をチェック対象とすることを推奨しています。例えば食品安全(ISO22000など)では、製造現場の衛生管理が異物混入や食中毒防止などに最も効果があります。会議室で行う内部監査よりも衛生管理チェックシートを片手に厳しい目で現場を見て回る方法を指導しています。

□ヒアリング技術をお教えします。上手な内部監査員はヒアリング上手と言えます。審査員がチェックリストを読むだけでなく、例えば“傾聴”や“オープンクエスチョン”スキルによって被監査部門の状況を深く探り、問題となる部分をあぶりだすことで、マネジメントシステムの質が向上します。

エルシーアールでは、ISO9001・ISO14001のベーシック規格に加え、情報セキュリティ(ISO27001)・食品安全(FSSC/ISO22000)・労働安全衛生(ISO45001)・医療機器品質(ISO13485)などの規格に対しても、「実践型」内部監査員研修を行っています。

株式会社エルシーアール 事業推進部 部長 若色 宏幸

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