・研修名:経営計画書作成
・対象:経営層
・コンサルティング期間:約4か月
「経営計画作成コンサルティング」実施のきっかけ
栃木県下都賀郡で入札参加資格の格付け制度(ランク付け)において、非常に高いランクに位置づけされる建設会社様に対し、経営の根幹となる経営計画書の作成のお手伝いをさせていただきました。
まずご相談を受けたのは、今後の会社経営の方向性や一緒に働いてくれる社員(人材)の将来についてでした。今後、少子高齢化が進み働く人の絶対数が減少していくなか、いかにして優秀な人材を確保し、育てていかなければならないか、またそのためには会社は将来に向けて何をすればよいかということでした。そこで弊社からは、会社経営の基本となる「経営計画書」を作成し、会社の考えを社員に示すことが大切ではないかと考え、社長様に「経営計画書」の作成を提案しました。
社長様のお話しでは、これまで会社理念や会社の経営に関する基本的な考えや目標は明確にしてこなかったとのことでした。そのため、社長様ご自身も自社の5年後、10年後に対して少なからずの不安をお持ちでした。そこで将来の会社の成長イメージを若い社員にも理解してもらえるように示し、永続的な発展の礎となるような、経営計画書を作成することとなりました。
現状分析から今後の指針や目標を具体化
経営計画書作成コンサルティングでは、弊社コンサルタントが社長様、役員様の思いを深くヒアリングし、その思いを経営に取り入れた中長期ビジョンを立てて、今後の会社の土台とすることを提案しました。経営計画書作成コンサルティング期間は約4ヶ月間でした。この経営計画書作成コンサルティング期間の中で現状分析から始まり、具体的な経営方針と行動指針、数値目標などを明確にしていきました。この中で創業者の精神も再認識できました。
出来上がった経営計画書はA3サイズで約10ページ。もちろん、銀行の融資にも十分に活用できる計画書です。具体的には以下の内容を含んだ経営計画書となりました。
- 経営理念
- 現状分析、将来のビジョン
- 数値目標
- 人員計画、設備計画
- 取組むべき重要課題
実際に経営計画書を作成してみて
出来上がった経営計画書を実際に作成してみて、社長様、役員様からのお話しを聞くことができました。
「私たちがぼんやりと思っていたことをコンサルタントが引き出してくれたおかげで、やりたいこと・やらなければならないことなどが明確になり、気持ちの整理整頓ができました。とても充実した時間でした。これから会社の中でやるべきことが明確になったので、次はこれを計画通りに実行していくことです。
これまでも建設業入札参加資格の格付け制度(ランク付け)で高いランクにあるこの企業様ですが、このコンサルティングで出来上がった経営計画書を、これまでに取得しているISO9001マネジメントシステムとリンクさせ、実務に活かされています。社内のルール化・標準化も進み、この経営方針は社員にも浸透してきました。
今後、この企業様では、人事・組織体制をさらに強くするために、人事考課制度の構築を予定されています。