【コラム】PDCAで考えたこと No.2「D(ドゥ)」について

 

 

 

 

 

 

 

皆さんご無沙汰しています。
前回はPDCAを回す場合の王道である「P」の重要性について書いてみました。
しかし、今は「D(ドゥ)」から始めるという著名な研究者も現れています。

その論調は「今は明らかに、実行(Do)からサイクルを回す時代なのだ。まずは何より新しいことを思いついたら、さっと実行することが大事になる。どんどん実行し、それに伴う失敗は許容し、そこから大いに学習して次の成功確率を上げる。いま、世界的にイノベーションを引き起こし、成功している企業・リーダーの多くはこのタイプだ。一例として、米アマゾン・ドット・コムは70近い新規事業に参入し、その3分の1は失敗、そして1年以内に撤退しているといわれる。アップル創業者のスティーブ・ジョブズが一方で失敗王だったというのも一部では有名な逸話だ」というものです。

また、あるコンサルタントは「PDCAを早く回す秘訣はものすごくシンプルで、DOを重視する。あるいは、DOからスタートする。」ことだと言っています。その理由として、「現状の課題や問題に気づき、どのようにすれば改善でき、どのような効果が期待できるのか?何が根拠か?スケジュール感はどうか?などなど効果を出そうとして、しっかりした計画を出そうとすればする程、実施に至る前に立ち消えになってしまうことが多い」からだそうです。

これらに共通することは、迷っていて先に進めないなら、先ずは気が付いたことを実行して、PDCAサイクルを回すことが大切だということです。
こんなことを考えているなかで、先日、NHKの「塩野七生と10代対話」という番組の中も関連することが放送されていました。作家の塩野七生が高校生に対して、フランスの作家の言葉を引用して以下のようなことをアドバイスしていました。
「自分が『戯曲のシラノド・ベルジュラック』に興味を持っているとする。登山で言えば、シラルド・ベルジュラックという山を登り終えたらそこで終わりではない。自ずと、ドフトエフスキーという山が見えてきて、またその山を登りたくなるものだ。私の人生はこのように開けてきた。つまり、その山に登ったからこそ次に見えてくるものがあるのであり、頭で考えばかりいるよりも、行動すること重要なのだ」と話していました。
 
えてして日本人は物事を順序だてて進めることが好きな国民性です。自分たちの行動をブラッシュアップする意味で、「P」と「D」のあり方を考え直してみてはいかがでしょうか。あくまで、PDCAは成長の基本ですから、自分自身がよりよく成長するために、成果を出すために、「PDCA」自体の回し方もどんどんSTEP・UPしていけばよいのでしょう。

株式会社エルシーアール 事業推進部 大木 啓樹